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カトリック夙川教会月報 巻頭言


by shukugawachurch

十月はロザリオの月

                                                       
主任司祭 梅原 彰


 十月はロザリオの月です。
 私たちは聖母マリアを称え、キリストの救いのみ業を黙想しながら、ロザリオを唱えるのです。
 月・土曜日は喜びの神秘を、火・金曜日は苦しみの神秘を、水・日曜日は栄えの神秘を、そして、木曜日には、ヨハネ・パウロ二世教皇が加えられた光の神秘を黙想しながら唱えます。
 光の神秘は、①イエス、ヨルダン川で洗礼を受ける、②イエス、カナの婚宴で最初のしるしを行う、③イエス、神の国の到来を告げ、人々を回心に招く、④イエス、タボル山で栄光の姿を現す、⑤イエス、最後の晩さんで聖体の秘跡を制定する、です。
 喜び、苦しみ、栄え、光、この四つの神秘を唱えるならば、イエスの救いのみ業がどのように実現したかが理解できます。
 私たちがどれほどキリストから愛されたか、救われたかが感じとれます。そして、その救いに応えて、どのように生きねばならないかがわかり、心が満たされます。
 「マリアを通してイエスに」という言葉があります。マリアに近づけば近づくほど、イエスに近づくことができるのです。
 ロザリオは十三世紀、聖母マリアが聖ドミニコに現れて、ロザリオの祈りを教えたと言われています。ロザリオは教会の歴史の中で、重要視されてきました。
 聖母マリアがルルドやファティマにおいて出現された時、いつもロザリオを持ち、ロザリオをよく唱えるよう要望されています。
 歴代の教皇も、その回勅でロザリオを唱えるよう勧めておられます。子どもから、病人、お年寄りにいたるまで、誰でもどこでも唱えられる祈りです。ある人は満員電車の中で唱えておられます。買い物に行くとき、バスを待っているとき、教会へ行く途中で唱えることもできます。
 私が神学生の頃、友人の神学生の伯母にあたる九十四歳になるおばあちゃんを訪ねた時、おばあちゃんは椅子に腰かけ、一人でロザリオを唱えておられました。「よく祈られますね」と言うと、「これは私の仕事です」と微笑んでくださった姿が印象的でした。
 私たちも是非、個人的にも、各家庭で家族と一緒にロザリオを唱えましょう。




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by shukugawachurch | 2013-10-01 00:00