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カトリック夙川教会月報 巻頭言


by shukugawachurch

四旬節の心

                                                       
ペトロ 梅原 彰 神父
 今年も2月17日(灰の水曜日)から四旬節に入ります。当日は大斎・小斎日です。四旬節という概念は聖書の中で、特にイエスが荒野に退いた40日の断食と試みの出来事に基づいています。四旬節の典礼は4世紀~5世紀にかけて、一方で復活徹夜祭に行われる入信の秘跡の準備過程、とりわけ直前の準備である洗礼志願期の教話と典礼の充実化に結びつきました。さらにこの時期、回心者の和解式が復活祭直前に行われるようになり、先立つ40日間が公の回心の期間として捉えられ始めました。こうして聖書における40日の意味との関連で、洗礼準備者および回心者とともに共同体全体が、神のことばの傾聴、祈り、反省、断食などに専心する固有な季節の特徴が現れ、実践論としても深められました。ただ、40日の意味をもつこの季節を実際にいつからいつまでにするかという点では、4世紀~5世紀の段階ではまちまちでした。
 古来の断食は実際には正式な食事を日に一度、通常の夕食だけとし、さらに肉、ぶどう酒を控える断食でした。中世にはさらに乳製品や卵類も控えるようになりました。断食は回心、悪魔との闘いのしるしを意味しています。10世紀から、四旬節の開始の水曜日に、灰を公の回心者の頭に置く儀式が始まり、11世紀のローマでは、これが全信者のための式となり、回心行列の儀式と結合しました。
 第二バチカン公会議の典礼憲章は、復活祭の準備としての四旬節の眼目が洗礼の記念および準備、そして回心にあることを再認識し、この理解が教話および信者の生活実践を通して徹底されることを求めました。この趣旨に基づく典礼の改定は、四旬節の古代の成立時の枠組みと特徴を再び明確にすることを意図しています。四旬節の開始は従来通り「灰の水曜日」ですが、終わりが聖木曜日の主の晩さんの夕べのミサとされ、聖なる三日間とは区別されています。四旬節の意味を知り、私たちもこの期間、特に祈り、黙想、断食、愛の実践(貧しい人への寄付)などを通して過ごすよう努めましょう。

(2021年2月14日発行、夙川カトリック教会月報 2月/3月合併号)

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by shukugawachurch | 2021-02-14 08:00