カトリック夙川教会月報 巻頭言


by shukugawachurch

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                 不思議なクリスマスの思い出  


 神戸港の外国船に勤める乗組員の司牧にたずさわっていたとき、あるフィリピン人の船で捧げられたクリスマスのミサが忘れられません。
 
 かつかつの賃金しかもらえない船員たちは、当時の中山手教会までのタクシー代を払うこともできず、日本の慌ただしい年末の仕事で町に出かけられません。母国から離れて、奥さん・子供・親戚の声を聞きたくても、本船では許されません。
 
 そのような寂しい状況の中に、彼らが一生懸命に用意してくれたミサの一コマがNHK-TVの番組に取り上げられました。
 
 船室(食堂)の飾りはとても美しくて、TVの画面では印象的だったそうです。銀色の紙に赤い字で<救い主が生まれた・メリークリスマス!>というメッセジが張ってありました。ところが、その銀の紙は港で勤めている日本人の捨てた弁当箱の底だったし、赤い字は、船会社が船長に持ってきたプレゼントの包み紙を使っていました。

 外洋で練習した聖歌が、ギターの伴奏で、救い主に捧げられたとき、クリスマスのよろこびが食堂中に響き渡りました。ありあわせの材料で飾りを準備し、心を合わせて、救い主の幼子をたたえる聖歌が歌われたのです。

 そこには、皆各々準備し,皆各々苦しみを共有しながら,希望へつなぐ絆をしっかり固めたと強く感じました。本船で救い主の愛の訪れを確認しました。

 待降節の間に、心を清めて(許しの秘跡に与って)、恵まれていない人に心を配り、すべての人が救われるように祈りましょう。
 家族のため,周りの人のために,私たち一人ひとりが,心を込めて、幼子を迎え入れる準備をするなら、ありあわせの飾り付けでも,暖かく、深い喜びは伝わると思います。
 
 それぞれの立場から皆、心を準備して、救い主の訪れを待ち望みながら、良いクリスマスを迎えたいものです。

                         コーナン・ミシェル 神父  
    


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by shukugawachurch | 2008-11-29 16:32

 1549年8月15日、フランシス・ザビエルが鹿児島に上陸し、キリスト教の種が全国に播かれました。小西行長・高山右近等のキリスタン大名も輩出し、日本は破竹の勢いでキリスト教徒が誕生していきました。
 
 しかし、それも束の間、豊臣秀吉が禁教令をスタートし、徳川家康の厳しいキリスト教迫害が全国各地に広がり、宣教師は国外に追放され、教会は破壊されました。キリスタンは捕えられ、拷問を受け、棄教を迫られたのです。
 
 しかし、多くのキリスタンたちは信仰を棄てることなく、生命を棄ててまで信仰を守ったのです。教会は神を信じたために迫害され殉教した人たちを、キリスト信者の模範と呼んで、福者や聖人という称号を与え、尊敬しています。
 
 実は、今月24日、長崎で188人の方が福者になられます。ヴァチカンから教皇特使が来られ、列福式が日本の各教区司教と多くの司祭、信徒の参列のものに行われます。
 
 北は東北米沢53人、江戸2人京都52人、大坂1人、広島3人、萩・山口2人、小倉・大分・熊本18人、有馬8人、長崎西坂4人、天草1人、生月3人、八代11人、薩摩1人、合計188人の殉教者です。
 
 188人のうち司祭が4人、修道者1人、あとの183人は信徒です。その中で女性が60人、
20才以下の子どもが33人、そのうち5才以下の幼児が18人もいます。
 
 私たちは188人の殉教者の壮絶な殉教の姿を知り、現代の私たちが彼らから学ぶためにも、その事実を知ることが大切です。
 
 キリスト教が禁止され、苦しめられても、毅然とした態度で、キリストに対する信仰を貫き、キリストを証ししたのです。私たちも彼らの殉教の精神を学び、神の証し人となれるよう努めましょう。
 
 下記の本を推奨します。
 ・「ペトロ岐部と一八七殉教者」日本カトリック司教協議会列聖列福特別委員会編
 ・「恵みの風に帆をはって」(ペトロ岐部と一八七殉教者物語)列聖列福特別委員会委員長
                            高松教区司教  溝部 脩 監修
      
                      
                               梅原 彰 神父


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by shukugawachurch | 2008-11-01 08:59