カトリック夙川教会月報 巻頭言


by shukugawachurch

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           コーナン・ミシェル神父

フランスのTGVが静かにルルドの駅に近づいた。一人旅だったが、飛行機で関東から来られた日本人夫婦と一緒に巡礼を始めた。奥様は病名の好ましくない病気の進んだ状態だった。それでも、彼女は生後4ヶ月で重病にかかったままずっと入院している孫の回復のために祈りたいと切に望んでおられた。早朝熱心にマリアさまの現れたグロットのミサに与り、昼間には一時間以上かかる険しい山に登り、十字架の道行きに黙祷していた。プールの行事にも参加して巡礼のココロを深めていた。顔色が悪かったし、時差疲れにもかかわらず、マリア様や聖ベルナデッタに話し続ける様子に、私は自分のためだけではない孫のための祈りを感じ、この家族のために聖母のとりなしを祈らずにはおれなかった。
二日目から不思議な出会いが用意されていた。聖ベルナデッタの家族が住んでいた狭くて日のあたらない一部屋・旧牢獄だったカショの担当のシスターは、40年ほど前、関西で福音宣教に励んでいたスペイン人のシスターだった。日本人の顔を発見して日本の民謡を歌いだした彼女に私たちも声を合わせた。不思議な喜びに満たされた。又あくる日、クリプトという小聖堂でミサをたてた。ご聖体を配った時、私は、アッと思った。大昔神戸の下山手教会の教会学校ににいた女子中学生が進みでて手を出して拝領したのだ。彼女はある福音宣教女子会に入会してルルドの本部に滞在しているそうだ。彼女は、車で、私たちを聖ベルナデッタが貧しい家族を支えるために羊飼いをしていたバルトレス村に連れて行ってくれた。巡礼を終え気づいたのは、この巡礼の間に、参加者の望んでいたこと、考えていた行動よりも、おもいがけない出会いに恵まれて、より心の清めと平和と喜びを味わうことができたという体験だった。天のおん母は、細やかな配慮で、私たちの巡礼を整えてくださり、私たちをご自分の愛する息子のもとへ連れて行ってくださったと思う。聖母と救い主の深い絆に、私は癒され励まされたことを感謝している。マリア様の月。素直な心でそのやさしい導きに従うことを勧めたい。

 
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by shukugawachurch | 2009-04-30 23:53