カトリック夙川教会月報 巻頭言


by shukugawachurch

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フィリピンでの体験

                                                       
春名 昌哉 神父
 昨年三月から十二月まで司祭叙階前の海外研修のため、フィリピンに滞在しました。最初の三ヵ月はマニラで英語の勉強、残りの五ヶ月はミンダナオ島のサンボアンガ市にあるエウンテス・ミッションセンターで研修を受けました。
 サンボアンガ市はミンダナオ島の最西端に位置しており、人口は約80万人、フィリピン第6位の都市です。しかし市域が広く人口が分散しているため、それほどの都会には感じられません。この街にあるセンターでアジアの七つの国から来た司祭、シスター、神学生、信徒の方々と共に研修を受けました。授業はすべて英語。大変な毎日でしたが、楽しく過ごすことができました。日曜日には隣にある教会に行き、助祭奉仕をしました。
教会には若者が多く、元気に活動しています。生活の中にも教会が浸透していて、日本との大きな違いを感じました。
 サンボアンガ市は別名を「花の街」という美しい所で、街中いたるところに花が咲き乱れています。しかしこの街はフィリピンにおける「テロとの戦い」の最前線であるという別の顔を持っています。市の中心部へ入る道路には軍の検問所が設置され、銃を持った兵士が通る人々をチェックしています。
 センターに滞在中、対岸にあるバシラン島を訪れました。これまでにも司祭が殺害されるなど、活発なテロ活動が続いている島です。私たちはバスで島を周ったのですが、軍用車が先導し、常に2名の兵士が銃を持って同乗してました。バスを降りても兵士の護衛なしでは自由に行動することはできず、また歩いても数分だろうと思われる距離もバスでの移動になりました。外国人が兵士の護衛なしで行動すると、誘拐される確率がとても高く、また様々な事件に巻き込まれることが多いからだそうです。
 しかし一般の人々の生活はというと、カトリックもイスラム教徒も同じ学校に通い、同じ職場で働き、同じ地域に住んでいます。そこで敵対したり、争ったりしているわけではありません。今、私が住んでいたセンターの近くには、カトリックとが共存して行くための共同体があり、対話の道も開けてきています。
 研修中受けた中で一番印象に残ったことは「対話」の重要性です。対話はお互いの立場を理解しあうための第一歩です。それによって私たちは主の平和を地上で実現することができるのだと思います。対話によって主の平和を実現することができるよう、祈り求めて行きましょう。


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by shukugawachurch | 2010-09-01 00:00