カトリック夙川教会月報 巻頭言


by shukugawachurch

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スーパー教皇

                                                       
助任司祭 カスキーリョ マルコ
 「スーパーマン」のポーズをとる教皇フランシスコの壁絵(graffiti)が描かれ、1月28日、バチカンの公式ツイッターで紹介されました。イタリアのストリート・アーティスト、マウパル氏がサンピエトロ広場近くのピオ通りに制作したものです。
 ジェリー・シーゲル原作、ジョー・シャスター作画のコミックに登場するヒーロー、「スーパーマン」と同じく、教皇フランシスコは拳を突き上げ、マントをはためかせ大空を飛んでいます。胸には風になびく十字架の首飾り、左手には白い文字のスペイン語で「valores(価値)」と書かれた黒い鞄を握りしめて。
 ドイツの哲学者であるフリードリヒ・ニーチェは、著作『ツァラトゥストラはかく語りき』のなかで「超人(スーパーマン)」を、己を乗り超えて既成の道徳概念を打ち砕き、自らの価値観を確立した人間と定義しています。
 「超人」というテーマを使用しているのはニーチェだけではなく、有名な詩人のゲーテなども書き記しています。
 さて、南米から初のローマ教皇として選ばれた教皇フランシスコは、貧しい人々や社会から疎外された人々を救済しようとするメッセージ、そして飾りっ気のない人柄で大衆を魅了なさっています。
 また、教皇の取り組みの一つには、バチカンの浪費や汚職撲滅があります。アッシジの聖フランシスコがポルツィウンコラ礼拝堂を修復したように、教皇フランシスコはカトリック教会を刷新しようとなさっているのです。
 教皇は、道徳についての演説も道端で行うデモ活動も、福音を伝える方法としては誤っていると教えてくださっています。私たちは、不道徳を何度も言葉にして語るのではなく、倫理的価値観に従って自らの生活を律するべきなのです。私たちには新しい世界をつくる力があります。しかし、それは自分自身を変えることから始まるのです。
 私たちは皆、「超人(スーパーマン)」になろうと努力すべきなのです。自分のことのみを考えるのではなく、助けを必要としている人々、貧しい人々やホームレスの人々、社会的に疎外されている人々に手を差し伸べなければなりません。
 教皇フランシスコもまた、本当に「Super-Pope(スーパー教皇)」になろうとなさっているようです。昨年末には、タイム誌の「Person of the year(今年最も活躍した人)」に選ばれ、1月にはローリングストーン誌の表紙も飾りました。
 教皇フランシスコのように、私たちも自分と違っているからと人々を批判せず、より寛容な心をもって相手に敬意を払い、すべての人々を愛しましょう。これこそが福音の根本にあるメッセージなのです。

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by shukugawachurch | 2014-03-01 00:00