カトリック夙川教会月報 巻頭言


by shukugawachurch

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病人のための祈り

                                                       
助任司祭 グエン・クォク・トゥアン
 

 毎週火曜日と金曜日に、私はレジオ マリエの皆さんと一緒に病人訪問をしています。家庭や老人ホームにおられる高齢者の方、また病院で治療を受けておられる方のためにご聖体を運びます。訪問先でともに祈ったり、分かち合ったりしながら、病や年をとることに思いを寄せます。
 社会的な観点から見ると、病人や高齢者の方々は狭い範囲で社会生活を送っています。老人ホームや病院(病室)がすべてです。外の社会との繋がりは、テレビやラジオの情報だけで、交流は職員やお見舞いに訪れる方だけです。しかし、信仰の観点から言うと、病や高齢で教会まで足を運ぶことができなくなっても、信仰共同体との繋がりが保ち続けられるよう、教会は霊的なお世話をしています。
 毎年2月11日は「ルルドの聖母」の日で、全世界の病者のために祈ります。では、なぜ「ルルドの聖母」の日が病者のための祈りの日となったのでしょうか。それは、イエス・キリストが病に苦しんでいた人に対し、特別なかたちで慈しみを示し、また聖母の取り次ぎによって聖母も子どもである私たちに癒しの恵みをくださるからです。
病人とイエス
 宣教活動の中で、イエスは病気の人に特別な配慮をしました。言い換えれば、病に苦しんでいる人がイエスの心には特別な存在でした。
 新約聖書の中のいくつかの例を挙げます。「シモンのしゅうとめが熱を出して寝ていたので、人々は早速、彼女のことをイエスに話した。イエスがそばに行き、手を取って起こされると、熱は去り(…)。病人や悪霊に取りつかれた者を皆、イエスのもとに連れて来た。(…)イエスは、いろいろな病気にかかっている大勢の人たちをいやし、また、多くの悪霊を追い出し(た)」(マルコ1・30~34)。また、イエスは重い皮膚病を患っている十人の人たちの叫びに耳を傾けられました(ルカ17・11~18参照)。そして、「ダビデの子イエスよ、わたしを憐れんでください」と道端に座って物乞いをしていたバルティマイという盲人にも心を留められました(マルコ10・46~52参照)。ほかにもイエスによる癒しの場面は聖書の中にたくさんあります。
病人とマリア
 1858年2月11日、14歳の少女ベルナデッタが薪拾いをしているとき、聖母マリアは出現されました。ベルナデッタは両親や人々に見たことを話しましたが、誰も彼女の話を信じてくれませんでした。
 しかし1858年2月25日、ベルナデッタが洞窟で祈り、彼女が聖母に言われた所を掘ってみると泉が湧き出て、その水を飲んだり、その水に浸かったりした病人が治るという奇跡が次々と起こったのです。今もその泉からは一日に十数万リットルの水が流れ出ています。多くの病人が癒され、ルルドは有名な巡礼地となり、今では毎年六百万人以上もの病人や体の不自由な方が訪れて、癒しの恵みを願っています。
 

 教会は2月2日に「主の奉献」を、2月11日に「ルルドの聖母」を祝います。
 「主の奉献」の日、マリア様は神殿でご自分の子イエスを捧げられました。教会の母、私たちの母であるマリア様は、今日も私たち一人ひとりを神様に捧げてくださるでしょう。聖母マリアの取り次ぎによって、病に苦しんでいる兄弟姉妹が、慰めを見出し、力を与えられ、神のみ旨を実感することができますように祈りましょう。
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by shukugawachurch | 2015-02-01 00:00