カトリック夙川教会月報 巻頭言


by shukugawachurch

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ペルージャの想い出

                                                       
協力司祭 赤波江 豊

 今から22年前、私は夙川教会の助任司祭を勤めた後のこの時季、日本を出てイタリアのペルージャという町でイタリア語の勉強をしていました。その年の秋からローマの大学で勉強しなければなりませんでしたので、その準備としてイタリア語の学校に通っていたのです。ペルージャはイタリアの中間に位置する古いきれいな町です。
 アシジのフランシスコで有名なアシジの町はペルージャから車で三十分。フランシスコの時代はアシジとペルージャは敵同士でよく戦争をしていたようです。フランシスコもペルージャの捕虜になったことがあります。私も休日などにはよくアシジに行きましたが、アシジも世界中から巡礼者が集まる大変美しい町です。
 ペルージャの中心部「11月4日広場」には美しい噴水があり、いつも若い人たちで賑わっています。私が住んでいたのは広場に面したカテドラルの隣にある司祭の家で、そこには私と同じようにいろいろな国からイタリア語を勉強に来ていた司祭がたくさん住んでいました。韓国、インドネシア、タイなど主にアジアの人たちで、日本人は私一人でした。ここでいろいろな国の人たちとともに生活して友情をかわしたことは私にとって大きな恵みでした。もっともアジア人はお互い概して言葉の覚えはそれほど速くないので私も安心でした…。
 お互い片言のイタリア語で語り合いながら町を散策したり、おいしいアイスクリームを食べたり、日曜日には近くの教会のミサを手伝いに行って、習いたてのイタリア語で支離滅裂な説教をしたり、この半年間のペルージャの生活がイタリアで最も楽しい時期でした。ローマでは大学のイタリア語の授業がなかなか分からなくて散々でした。
 イタリアの春は本当にきれいです。郊外を散歩すると日本では見られないような草花もあり、目を楽しませてくれます。この時季、街路樹として濃いピンク色の梅のような花の木がいたる所で咲いています。非常に色鮮やかでイタリアの町に似合います。何でもパレスチナ地方の原産で「ユダの木」というらしい。どうしてユダの木というのかというと、あのイスカリオテのユダがこの木に首をつって亡くなったからだとか。妙な言い伝えです。ユダのように失望しないでいつも主の訪れを待ちましょう。今年の復活祭は四月五日です。

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by shukugawachurch | 2015-03-01 00:00