カトリック夙川教会月報 巻頭言


by shukugawachurch

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ペトロと聖パウロ

                                                       
ヨセフ 赤波江 豊 神父
 教会の典礼歴では6月29日は使徒聖ペトロ聖パウロの祭日です。ペトロは使徒の頭で最初の教皇です。パウロは異邦人に福音を宣べ伝え、多くの新約聖書の書簡を著しました。それぞれシンボルとしてペトロはイエス様から委ねられた天国の鍵を、パウロは多くの新約聖書の書簡を著したしるしとして巻物と剣で首をはねられて殉教したしるしとして剣を手に持った姿で描かれてきました。言うまでもなく二人は教会を代表するような偉大な使徒です。
 しかし皆さん不思議に思いませんか。どうして一緒にお祝いするのでしょうか。別に二人が一緒に殉教したわけでもありません。それぞれ別にお祝いした方がふさわしいのではないでしょうか?私たちも、例えば誕生日を合同でお祝いするより、個別にお祝いしてもらった方が嬉しいのではないでしょうか?でも今日は別の角度からこのお祝いの意味について考えてみましょう。
 ペトロは貧しい漁師の出身で無学でした。しかし一途なところがあり福音書の中でも豊かな感受性を示しています。パウロはもともと熱心な律法学者で、回心した後も神学者として優れた書簡を多く著しています。言わばペトロは直観、感性の人、パウロは理性、頭脳の人です。神は私たちに大きな恵みとして直観と理性をお与えになりました。信仰とはまさに直観、即ち心で感じたことを理性の力で表現することです。直観か理性の片方だけでは不十分です。人間が二つの肺で呼吸して、二本の足で歩き、二つの手を合わせて祈るように、私たちには直観と理性のお恵みが必要なのです。ペトロ(直観の人)とパウロ(理性の人)の二人を祝うとき、この二人は、実は私たちにとっても切り離せない関係にあることを思い起こしてみることも大切です。<<本文>>
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by shukugawachurch | 2015-06-01 00:00