カトリック夙川教会月報 巻頭言


by shukugawachurch

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無原罪の聖母マリア

                                                       
ペトロ 梅原 彰

 12月8日は無原罪の聖母マリアの祝日です。この日は私たち日本人にとって忘れることのできない第二次世界大戦の始まった日でもあります。(終戦は8月15日、聖母マリアの被昇天の祝日です) ムリーリョ画伯の描いた無原罪の聖マリアの絵は非常に美しく有名です。
 1895年、ピオ九世教皇は「神が聖書を通して、また教会の聖伝を通して掲示されたものであることを承認し、人類の救い主キリスト・イエスの功績を考慮して、処女マリアは全能の神の特別な恩恵と特典によって、その御宿りの最初の瞬間において、原罪のすべての汚れから前もって保護されていた」と荘厳に宣言し、信仰箇条とされました。神の啓示によれば、アダムとエバは成聖の恩恵の状態にあり、神と人とは友情があり、楽園において幸福に暮らしていたのでした。しかし人祖は悪魔に誘惑され、神に逆らい、罪を犯してしまったのです。その結果、成聖の恩恵を失いました。人祖の罪のためにその子孫も原罪を受け継ぎ、人の力は弱まり、苦しみと死の支配下に置かれたのです。人類は罪を重ね、泥沼に陥ったのです。しかし、神は人類を救うため、救い主イエスを送って罪に対する贖(あがな)いのわざ(十字架の死)をなしとげてくださったのです。私たち人間は人祖の原罪の結果、生まれながらにして、その罪の傷をもって生まれてきます。しかし聖母マリアは、その母の胎内に宿った瞬間から原罪をまぬがれていたのです。聖母マリアはガブリエルからお告げを受けられた時、「喜びなさい。恵まれた方よ、主はあなたとともにおられます」という挨拶を受けられたのです。この言葉は、マリアが完全に神の恵みに満たされたという意味ですから、宿られた時から神の子としての成聖の恩恵を持っておられたということです。聖母マリアは一瞬たりとも神の恵みを持たなかったことはないということです。キリストがこの世に人間として御父のもとから来られたのは人類の罪(原罪の結果)を贖うためでした。キリストがご自分の母を罪の汚れの全くない方にすることができないなら、全能の神ではないし、そうすることができたのです。キリストの贖いは全人類に及びました。マリアはその贖いの恵みを前もってもらわれたのです。マリアもキリストによって贖われ、十字架の功徳を前もって与えられることにより原罪をまぬがれたのです。このことは昔から、歴代の教皇も司教、司祭も信徒も信じていたことです。私たちも聖母マリアに倣(なら)って少しでも清い生活を送り、キリストの誕生を迎えましょう。

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by shukugawachurch | 2015-12-01 00:00