カトリック夙川教会月報 巻頭言


by shukugawachurch

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15歳の不思議な出会い

                                                       
コーナン・ミシェル神父


 昔、フランスでは、木曜日に学校が休みでした。各自がスポーツやピアノなど自由な行動ができるようにという目的だったようです。ある木曜の午後、同級生の家に遊びに行きました。帰り、私は教会の主任司祭と出会いました。どこへ行ったのかと聞かれ、学校の友人のアパートに遊びに行ったと喜んで答えたのですが、その友達はプロテスタントの熱心な信者でしたと言った途端に、主任司祭は大きな怖い声で「あなた、悪魔つきの家に入った! それは大きな罪だから、今すぐ告解しなさい!」と。主任司祭の命令でしたから、その場で告解しましたが、どうしてプロテスタントの家に入ってはいけないのか納得できませんでした。私は、学校で結んだ友情を、当時のフランスのカトリック教会が持っていたプロテスタントに対する偏見で押さえつけられたとしか感じられなかったのです。
 その後、その友人はプロテスタントの神学校に入り、私は1952年にカトリック・ヴェルサイユ教区の神学校に入りました。そして、彼はフランス全国キリスト教連盟の責任者になり、私は大阪教区の福音宣教の協力者になりました。
 1962年、私は神戸港に上陸して、日本語学校に通うことになりました。プロテスタント教会の牧師夫人が校長先生でした。彼女は開口一番、「あなたは、心のかたくななカトリックの信仰者だから、学生に悪い影響を与えないようにしてくださいね」と言葉をかけられたのです。日本人から「はじめまして」のような言葉ではなくて、このような意味深い挨拶の言葉。ここにも、プロテスタントからみたカトリックへの偏見を感じました。当時キリスト教一致運動がおそらくなかったと思います。だからこそなお、第二バチカン公会議の精神で、私は頑固者として、プロテスタントの兄弟との付き合いがより一層親しくなっていくように、より多くの縁を結びたいと願っているキリスト者なのであります。
 阪急夙川駅の裏に近いところに、小さなプロテスタントの教会があります。牧師先生は日曜日に大阪から来られて、平日はおられないそうです。私はその教会を訪問し、彼に挨拶して、どうしても彼の教会の中で祈りたい。来年かな?
 キリスト様はご自分の弟子たちが仲良くするように、わざわざ御父に祈られました。洗礼によって、三位一体の愛を受けたキリスト教諸派すべての信仰者が、敢えて年1回一緒に集まって、その一致を求めて祈りを捧げることができれば、キリスト様の大きな喜びになることは間違いありません。そうなるようにフランシスコ教皇様と共に祈りながら。






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by shukugawachurch | 2016-05-01 00:00